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ー溶接資格の更新忘れにはどう対応する?更新方法や資格の種類も紹介ー
2024.05.24
「溶接資格の更新忘れた!」
「更新が必要な資格と不要な資格を知りたい」
溶接業界への就職・転職や業務を通して資格を取る人も多くいるでしょう。しかし、更新については深く考えられてない人もいるのではないでしょうか。
溶接資格を更新し忘れた場合、資格は失効してしまうため、再度取り直さなければなりません。なお、資格の更新手続きは以下の通りに行います。
・取得後1~2回目までの延長はサーベイランスと呼ばれる審査を受け更新する
・取得後3回目の延長では実技再検定試験を受けて更新する
今回は、溶接資格の更新忘れや更新方法、溶接資格の種類を詳しく説明します。
資格を取得している方や取得予定の方はぜひ参考にしてくださいね。
溶接資格の更新忘れはどうする?
溶接資格の更新を忘れると、せっかく取得した資格が失効してしまいます。再度試験を取り直すことになるため、更新期間に忘れずに手続きを行わなければなりません。
資格の更新は以下のように行われます。
・取得後1~2回目までの延長はサーベイランスと呼ばれる審査を受け更新する
資格の有効期限が近づくと「溶接技能者資格サーベイランスのお知らせ」と呼ばれるハガキが届くため、資格の期限を延長する手続きを行います。サーベイランス(今後も業務に従事していることを確認する審査)を受けることで、有効期限を延長できます。
・取得後3回目の延長では実技再検定試験を受けて更新する
資格取得後2回目の更新まではサーベイランスを受けることで延長可能ですが、3回目になると溶接の実技再検定試験を受験しなければなりません。2回目以降も資格を継続したい場合は、再認定を受けましょう。
なお「アーク溶接作業者」「ガス溶接技能者」「ガス溶接作業主任者」の3つの資格は、更新不要です。一度取得してしまえば、永遠に使える資格ですよ。のちほど説明するほかの溶接資格は更新が必要なため、更新忘れがないよう注意しましょう。
溶接の資格の種類
ここからは、主な溶接資格を紹介していきます。
アーク溶接作業者
アーク溶接作業者の資格は、アーク溶接を行う人には取得が義務付けられている資格です。
ちなみにアーク溶接とは、アークと呼ばれる放電現象を利用して金属同士を接合する方法です。
アーク溶接作業者は、溶接の中でも基本的な資格であるため、初心者が取得することも多いですよ。学科講習と実技講習を受講することで取得可能なため、合格率はほぼ100%となっています。
ガス溶接技能者
ガス溶接技能者は、アーク溶接と同様にガス溶接を行う上で必須となる資格です。
ガス溶接は、可燃性のガスを扱う危険のともなう作業であるため、作業や安全に関して資格を得る必要があります。
こちらの資格も学科講習と実技講習を受講することで取得可能です。
ガス溶接作業主任者
ガス溶接作業主任者は、ガス溶接に関する基本的な知識と現場を管理できるスキルを証明する資格です。
先ほど説明した「ガス溶接技能者」は、現場で作業を行う人が取得する資格であるのに対し、こちらは作業者のいる現場をまとめる人に必要とされる資格となっています。
ガス溶接作業主任者資格を取るには、ガス溶接技能講習の終了後、3年以上の実務経験が求められます。
ガス溶接は、自動車工場や造船所、建設現場など幅広い場所での需要があるため、現場でステップアップしたいと考えている方にはおすすめの資格です。
普通ボイラー溶接士
普通ボイラー溶接士は、ボイラーの製造や修理技術を証明する資格です。
ボイラー溶接士の資格は「普通ボイラー溶接士」と「特別ボイラー溶接士」の2段階に分かれており、施工可能な範囲が違います。
普通ボイラー溶接士を取得すれば、溶接部の厚さが25mm以下のボイラー溶接の業務を行えます。
特別ボイラー溶接士
特別ボイラー溶接士は「普通ボイラー溶接士」の資格取得後に受験できる資格です。ただし、1年以上ボイラーか第一種圧力容器の溶接作業の経験がある人のみとなっています。
「普通ボイラー溶接士」と比較すると難易度は高まるものの、取得すればすべてのボイラーの製造や改造、修繕が可能となります。
溶接の中でも高度な資格なので、ボイラーだけでなくさまざまな溶接に対応できるでしょう。
アルミニウム溶接技能者
アルミニウム溶接技能者は、アルミニウム溶接を行う上での専門知識や技術を証明する資格です。資格には基本級と専門級の2段階があり、専門級は基本級を取得後に受験できます。
試験には実務経験は必要ではないものの、アーク溶接やガス溶接などと比較すると難易度は高くなります。
アルミニウム溶接は自動車業界などで需要が増加している資格です。仕事の幅を広げたい人やステップアップしたい人などにおすすめですよ。
PC工法溶接技能者
PC工法溶接技能者は、PC工法の知識と技能を日本溶接協会が認定する資格です。
そもそもPC工法とは「プレキャスト鉄筋コンクリート工法」の略であり、部材を工場で製造してから、現場に持ち込み組み立てる工法です。
この資格を持っていれば、溶接の現場で工事の計画や管理などの仕事が受けられるようになります。
溶接作業指導者
溶接作業指導者は、溶接現場を指導や管理するためのスキルを得られる資格です。
資格は3日間の講義と試験のみで取得可能なため、比較的取りやすいといわれています。なお、受験資格として「溶接技能者資格を所定の年数保有」「所定の実務経験年数を満たす」の2点が必要です。
作業指導者の資格を取ることで、現場の作業者から指導者へとステップアップできますよ。
溶接工として経験を積んだため現場監督も挑戦してみたいと考えている方にはぴったりの資格でしょう。
溶接管理技術者
溶接管理技術者とは、溶接の基本知識に加えて、作業や工程の総合的な計画スキルを証明できる資格となっています。溶接作業指導者の上位資格とされており、難易度の高い資格です。
管理技術者の試験は「2級」「1級」「特別級」の3種類に分かれており、特別級では口述試験もあります。
なお、高度な資格であることから、受験には学歴や職務経験年数の条件を満たさなければなりません。2級は7年間の職務経験があれば受験できるものの、1級以上は理工系や工業系の学歴が求められます。
溶接作業指導者として経験を積み、さらにレベルアップしたい人におすすめの資格です。
自分に合った溶接資格の選び方
最後に、自分に合った資格の選び方を説明していきます。
簡単な資格から挑戦する
溶接業界に就職または転職したばかりの人であれば、簡単な資格から挑戦するのがおすすめです。
溶接の資格は、それぞれ難易度が異なるため、初めから難しい資格を選んでしまうと学習途中で挫折する可能性があります。まずは簡単な資格を取り、基礎的な知識を身に付けましょう。
初心者におすすめの資格としては「アーク溶接作業者」や「ガス溶接技能者」が挙げられます。
基礎を学び、実務経験を積んでいくなかで、難易度の高い資格取得を検討するようにしましょう。
実務に近い資格を選ぶ
実務に近い資格を取得することで、すぐに現場で実践できるというメリットがあります。
また、作業者の資格を持ち経験を積んだ後は、指導者や主任者などの資格を取りキャリアップすることも可能です。
より専門的なスキルを持った溶接工になりたい方は、実務に近い資格を取ることから始めてみましょう。
まとめ
今回は、溶接資格の更新忘れや更新方法、溶接資格の種類を詳しく説明しました。
溶接資格を更新し忘れた場合、資格は失効してしまうため、再度取り直す必要があります。
資格の更新手続きは以下の通りに行います。
・取得後1~2回目までの延長はサーベイランスと呼ばれる審査を受け更新する
・取得後3回目の延長では実技再検定試験を受けて更新する
資格取得を検討している方は、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてください。
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