ー溶接の仕事は未経験でもできる？仕事内容や向いている人を紹介ー

「溶接の仕事は未経験でも求人応募できる？」

「溶接工にはどんな人が向いているのだろう」

 

溶接の仕事に興味はあっても、未経験で仕事はできるのか、またどのような人が適性を持っているのかなど気になる人も多いのではないでしょうか。

 

溶接の仕事は、未経験から始めることが可能です。経験を積んだり資格を取得したりすることで、一人前の溶接工になれます。

 

今回は、溶接の仕事内容や溶接工に向いている人、未経験から仕事に就く方法などについて、溶接のプロがわかりやすく説明します。

 

溶接の仕事に興味のある人は、ぜひチェックしてみてください。

 

溶接は未経験でも挑戦可能　

溶接の仕事は、未経験からでも時間と頑張り次第で、プロとして活躍できるようになります。

 

溶接は、経験よりも手先の器用さや丁寧に行えるスキルが求められます。もちろん技術職であるため、経験があることは重宝されますが、未経験であることに大きなハンデはありません。

 

溶接業界は、機械による自動化が進んでおり、女性や年齢の高い人も従事するなど、昔よりも転職しやすくなっています。

 

未経験から始め、経験を積むことでスキルアップし、長く働けるようになるでしょう。

 

溶接の仕事内容 

溶接工とは、金属などの材料を接着する溶接に携わる人のことです。溶接と一口にいっても、熱を加える接合や圧力を加えて行う接合などさまざまな種類があります。

 

溶接の現場としては、「機械や部品の製造工場」と「建設現場」の二つに分けられます。

 

工場の場合は、家電や自動車部品、アクセサリーなどを流れ作業にて溶接するのが一般的です。一方の建設現場の場合、配管や鉄筋などの溶接に携わります。

 

このように溶接の仕事は、製品や溶接現場によって異なるものを扱うため、溶接の仕事も種類ごとにわけられています。最近は、ロボットによる自動化が進んではいるものの、コストや作業内容の観点から、溶接の人材は必要とされています。

 

また、溶接工の現場では、専門スキルが必要であったり、危険を伴ったりするため、専門のスキルの取得が必須となりますよ。現場で経験を積みつつ、専門資格を取得していくことで、溶接工としてキャリアアップしていくのです。

 

溶接工に向いている人 

ここからは、未経験で溶接業界への就職・転職を考えている方へ、溶接工に向いている人について説明していきます。

 

集中力のある人 

集中力のある人は、繊細な作業を長時間行う溶接に向いています。

 

溶接では、数ミリ単位での接合にコツコツ向き合って作業をすることとなります。また、電気やガスを使用する中で火花が出る危険な作業もあるため、集中することが重要です。

 

黙々と作業することができない場合、作業ミスによる欠陥につながったり、事故や災害に巻き込まれるリスクがあります。

 

集中力があり、一つのことを根気強く行える人にとってはぴったりの仕事でしょう。

 

向上心のある人 

常に高みを目指して行動できる向上心のある人も向いています。

 

溶接の仕事は、繊細な作業であるため、簡単にコツを習得できるわけではありません。

 

溶接に向き合い、経験を積んでいくことでやりがいを感じられるようになります。経験を積むことを前向きに考えられる人には向いているでしょう。

 

また、溶接工の仕事においてキャリアアップするためには、資格の取得が必須となります。溶接の種類によっては、資格がないと業務に携われない場合があるからです。

 

「新しい仕事に挑戦したい」という向上心を持っていれば、資格を取得しながら、進み続けられるでしょう。

 

体力に自信がある人 

体を動かすことが好きで体力に自信のある人にも向いていますよ。

 

溶接の仕事では、溶接する部材によっては重いものがあり、長時間立ったままの作業があります。さらに、金属板を切断したり、ハンマーでたたいたりするなどの体力がいる業務も存在します。

 

大きく体を動かしたり、長時間の立ち仕事に抵抗がない方は、溶接の仕事に向いているでしょう。

 

ものづくりが好きな人 

ものづくりに興味があったり好きな人であれば、溶接の仕事も楽しめるでしょう。

 

溶接は、二つ以上の材料を接合して部品をつくりあげる仕事です。そのため、新たにものをつくりだすのが好きな人であれば、前向きに仕事ができるのではないでしょうか。

 

つくった部品が最終的に消費者のもとへ届けられ、自分の仕事が社会を支えていると実感したい方にもぴったりですよ。

 

未経験から溶接工になる方法 

ここからは、未経験から溶接工になりたいと考えている方へ未経験から就業する方法を紹介します。

 

1.学校で専門知識を習得する 

1つ目は、学校で専門的な知識を習得することです。

 

溶接工になるには、専門知識と技術を習得することが必要です。学生であれば、工業高校や専門学校にて基礎から学ぶことができます。

 

また、溶接業界に転職したい社会人の場合は、職業訓練校に入学するのがおすすめです。

 

職業訓練には、「溶接技術科」「溶接技術取得コース」などがあるため、知識と技術を学ぶことで転職後も即戦力として業務に携われる可能性が高くなるでしょう。

 

2.資格を取得する 

2つ目は、溶接の業務に必須である資格を取得することです。

 

未経験からでも溶接は始められるものの、ほとんどの業務では資格の取得が必須となっています。資格なしで溶接を行った場合、会社に罰則が与えられるため業務ができません。

 

しかし、溶接の基本であるアーク溶接に必要な「アーク溶接作業者」の資格は、受験資格がないため誰でも受けられます。

 

就職や転職の前に取得しておくことで、採用に有利となるため、時間のある方は取得しておくのがおすすめです。

 

3.働きながら学ぶ 

3つ目は、就職先の企業で働きながら学ぶことです。

 

未経験で資格なしの状態であっても、働きながらスキルを取得していき溶接工を目指すこともできます。

 

会社での教育としては、OJTと呼ばれる現場研修から始める場合と資格取得サポートから始める場合の二種類があげられます。

 

OJTでは、溶接工の助手として現場の教育を受けながら経験を積み、資格取得も並行して行いながら、正式な溶接工としてデビューします。

 

入社後に資格取得をするケースでは、まず知識や技術を勉強を通してインプットしたうえで、実際の業務で実践していくことが一般的です。

 

働きながら学ぶことで、学校に通ったり独学で資格取得をするよりも早くスキルが身に付けられるというメリットがあるでしょう。

 

まとめ 

今回は、未経験から溶接業界への就職・転職を考えている方に向けて、仕事内容や向いている人、未経験から就業する方法について詳しく説明しました。

 

溶接の仕事は、未経験からでも十分始められます。見習いにて経験を積み、資格取得をすることで、一人前の溶接工となれます。

 

溶接工に興味のある方は、この記事を参考にぜひ就職・転職活動をされてみてはいかがでしょうか。