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ー溶接の仕事に免許は必要?資格の種類や取り方をまとめて解説!ー

2023.12.20

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溶接とは金属加工に必要不可欠な技術です。溶接の仕事はさまざまな分野で必要とされていますが、そのためにはどのような免許が必要でしょうか?

この記事では、溶接の仕事に免許は必要なのか・資格の種類や取り方について解説します。

溶接の資格について興味がある方はぜひ参考にしてください。

 

溶接の仕事は免許なしでもできる?

結論からいうと、一般的には免許を持たなくても溶接は行えます。

個人的な趣味のDIYとして溶接をする場合に免許は必要ありません。見習いとして働く場合も、最初は免許がなくても採用されることがあります。

しかし、仕事として溶接を続ける場合は資格の取得が必要です。

溶接には専門的な知識や技術が必要であり、溶接の種類によっては法律で定められている場合があります。

特にボイラーのような安全性が重要な設備の溶接は、国家資格の「ボイラー溶接士」が必要です。

資格を取得することで専門的な知識を身につけて、仕事の効率や品質を向上させることが可能です。溶接の仕事を目指す方は取得することをおすすめします。

 

種類豊富な溶接の免許

溶接の免許にはさまざまな種類があります。ここでは代表的な7つの国家資格と民間資格を紹介します。

国家資格

  • アーク溶接作業者
  • ガス溶接技能者
  • ガス溶接作業主任者
  • ボイラー溶接士

民間資格

  • アルミニウム溶接技能者
  • 溶接管理技術者
  • 溶接作業指導者

それぞれについて、詳しく紹介します。

 

アーク溶接作業者

アーク溶接とは、空気中で放電現象を起こすことで熱を発生させ、金属を溶かして接合させる技術のことです。

製造や修理の工場では不可欠で、自動車や建築業などさまざまな分野で求められています。

「アーク溶接作業者」になるには、労働安全衛生法に基づく「アーク溶接等特別教育」を受けて修了する必要があります。

アーク溶接の基礎知識や安全対策などを学び、修了することで「アーク溶接作業者」を取得できる講習です。

なお、国家資格として分類していますが、厳密にいうと国家資格ではありません。

特別教育を受講するだけとなりますが、修了証がもらえることにより資格として分類できます。

 

ガス溶接技能者

「ガス溶接技能者」とは、可燃性ガスと酸素を使って金属を溶接する作業ができる国家資格です。

建設や造船などのさまざまな現場で必要とされ、学科と実技の講習を受けて修了試験に合格することで取得できます。

資格は溶接作業の入門的なもので取得しやすいです。さらに実務経験を積むことで「ガス溶接作業主任者」の資格も目指せます。

 

ガス溶接作業主任者

「ガス溶接作業主任者」とは、現場にてガス溶接の管理責任を負うための資格です。

「ガス溶接作業者」とは違い実際に溶接をするのではなく、作業方法を決めたり作業者に指示を出したりします。

資格を取得するには技能講習を修了し、その後3年以上の実務経験を積んでいることです。

なお、試験に実技はなく学科のみです。

 

ボイラー溶接士

「ボイラー溶接士」とは、ボイラーや第一種圧力容器に関する溶接の資格で、普通と特別の2種類です。

「普通ボイラー溶接士」は、溶接部が厚さ25mm以下のボイラーや第一種圧力容器の一部の溶接を行えます。

「特別ボイラー溶接士」は、ボイラーや第一種圧力容器すべての溶接を行うことが可能です。

 

アルミニウム溶接技能者

「アルミニウム溶接技能者」は、幅広い分野で活用されるアルミニウム合金の溶接に必要な知識と技能を持つ資格です。

アルミニウム合金は、酸化やひずみが起こりやすい素材で溶接には高い技術力が求められます。

「アルミニウム溶接技能者」は、特に自動車関連の工場で需要が高い資格です。

 

溶接管理技術者

「溶接管理技術者」は、溶接技術に関する知識と職務能力を持ち、溶接作業の設計や管理を行う民間の技術者資格です。

官公庁の認定工事では、この資格を持つ技術者が必要とされます。

特別級・1級・2級の3つの段階があり、一般社団法人日本溶接協会の民間資格です。

 

溶接作業指導者

「溶接作業指導者」は、工場や工事現場で溶接作業者や「溶接管理技術者」に指示や指導をする役割を担います。

手溶接や半自動溶接などの熟練した技能と実務経験が必要です。受けるには一定の受験資格がありますが、試験の難易度は低いです。

この資格は一般社団法人日本溶接協会の民間資格となっています。

 

溶接の免許はどれを取れば良い?経験別のおすすめ紹介

ひとくちに溶接の免許といっても多種多様にあります。

どの資格を取得したら良いか迷う方のために、経験別におすすめの資格をまとめたので参考にしてください。

 

溶接未経験者におすすめ

溶接未経験者におすすめの資格は以下のとおりです。

  • ガス溶接技能者
  • アーク溶接作業者

どちらも溶接では入門的な資格です。

満18歳以上であれば受験資格が必要なく、学科と実技を2~3日受講すると合格できます。

溶接資格の取得に迷うなら、まずはこの2つから始めましょう。

 

溶接経験がある中級者以上におすすめ

溶接経験があり、中級以上の方におすすめの資格は以下になります。

  • 普通ボイラー溶接士
  • 溶接管理技術者2級

「ボイラー溶接士」は国家資格の専門職です。

業種によってはボイラー溶接士が必須になるため就職、転職で有利になるでしょう。

「普通ボイラー溶接士」は合格しやすいため、取得後に上位資格の「特別ボイラー溶接士」へとキャリアアップが望めます。

「溶接管理技術者」は技術と専門知識が必要で、学歴に応じて職務経験が定められている民間資格です。

「溶接管理技術者」は、官公庁が発注する工事に常駐する規定のため、請け負う企業を通してさまざまな産業へ活躍の場を広げられる可能性があります。

理⼯系⼤学や⼯業⾼等専⾨学校の学歴がある方はぜひ1級にも挑戦してください。

 

溶接の免許を取得すると活躍できる業界

溶接の免許を取得することで、以下の業界で活躍できます。

  • 建設業
  • 自動車業
  • 造船業
  • 鉄道業

溶接は金属を扱う現場で必要な技術のため、上記のように製造業や建設業などの幅広い業界に活躍の場があります。

溶接技術を習得することで仕事の幅を広げられ、就職や転職にも役立つでしょう。

溶接の仕事は全国にあり、大手メーカーから小規模の加工場までさまざまです。将来的にも高いニーズが見込まれている資格です。

 

まとめ

溶接の仕事は免許なしでもできる場合があります。しかし、免許を持っているとより高度な技術や安全性を求められる仕事に就くことが可能です。

初心者の方は一般的に使われるアーク溶接から取得し、経験者は目指す業界に合わせた、より専門的な資格取得に挑戦しましょう。

溶接の免許を取得することで、さまざまな業界で活躍できるチャンスが広がります。

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